こんにちは、学校法人上里学園仔羊幼稚園で教材製作とメカトロ教室を担当しております、佐藤祐司と申します。

メカトロ教室では、１～3 年目は Scratch(スクラッチ)をベースとしたブロックプログラミング環境をつかい、
プログラミングの基礎を、LED の点滅から始めて、ロボットを制御しながら学習しています。

また、プログラミングで必要なタッチタイプを身につけ、プログラミングだけでなく、モノづくりの基礎、
モノを動かすための構造の基礎を学び、モノづくりの楽しさにふれながら、自分がイメージしたモノ・動きを、
型にはまらず色々試行錯誤し、作り上げる創造力を豊かにすることを目指しています。

3年目以降は、手のひらにのせられる大きさのプログラミング専用パソコンを自分で作り、
IchigojamBASIC という学習用に開発されたプログラミング言語を使い、テキストプログラミングの基礎をLEDの点滅から始めて、
ロボットを制御しながらプログミングの基礎について学習しています。

また、プログラミングだけでなく、ハンダ付けや電子回路を自分で考え、試行錯誤を繰り返して、モノづくりの楽しさにふれながら、創造力を豊かに、実社会で使える様々な技術を身につけることを目指しています。

今回、夏休み特別企画で皆様に製作していただくのはタミヤの工作パーツを使って作る“折り畳みイス”です。

テキスト通りに製作を進めていただくと、意外と簡単に作ることができるはずです。

実は、この“折り畳みイス”ですが、
偶然にもある仕掛けがしてあり、形が出来上がってからがモノづくりの学習のスタートとなります。
どのような仕掛けがしてあるのか調べ、色々な工夫を試して、模型ですがイスとしてちゃんと機能して、
快適に使用できるように、自分の力で、またはご家族で取り組んでみて下さい。

正解はありません。

正解があるとすれば、
イスとしてちゃんと機能して、快適に使用できるように工夫した過程やアイディアすべてが正解です。
各自、各ご家庭で取り組まれたことが正解で、結果としてイスとしてちゃんと機能しなくても、
取り組まれた過程がすべて正解です。

不正解があるとするならば、
何も考えず、工夫もせず、投げ出してしまうことです。

是非とも、各自、各ご家族で楽しみながら取り組んでいただき、世界で一つだけの正解を発見し、
発見した事、発見するまでやった事を記録していただき、他の生徒さんたちに楽しくお話ができるように、
頑張ってください！
とても良い工作です。

メカトロ①のときよりも、さらにいろいろな工具を使ってみましょう。
説明書の文章をよく読んで、絵や写真をよく観察して、よく考えて作っていきます。

予測、想像の力は、いろいろな経験も土台となっています。
失敗を繰り返しながらも、何度も作り直しチャレンジすることは、大切な「試行錯誤」の教育です。
失敗するから健やかに成長します。
今回の工作も、とても良い経験となります。

「試行錯誤」の経験は、これからを生きる人間には、とても大切です。
「あーでもない こーでもない！」
「ちょっとずつ変えてみて、いちばん良い状態を見つける！」
「オモシロイ！」
を、ぜひ一緒に楽しみましょう♪